【2月27日 AFP】米政府は26日、中国共産党中央委員会が国家主席の任期を撤廃する憲法改正案を発表したことについて、中国指導部内部の問題だとの見解を示した。

 サラ・ハッカビー・サンダース(Sarah Huckabee Sanders)米大統領報道官は「それは中国が決めることだ」と述べた。

 サンダース報道官は「大統領は大統領選期間中にさまざまな立場の人の任期制限について発言しており、米国での任期制限は支持している」と述べた上で、今回の中国の決定については「中国次第だ」と明言した。トランプ氏は以前、議員の任期制限が必要だとの見解を示していた。

 中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、この30年の中国で最も強い権力を持つ指導者と見なされている。任期制限が撤廃されれば建国の父とされる毛沢東(Mao Zedong)に匹敵する存在になる可能性があり、今後数十年間の米中関係を左右する。

 こうした現実に加え、トランプ氏が以前から非民主的な政府に対する批判を避けていることや、トランプ氏が習氏との間で「極めて特別な」個人的関係を築いたと主張していることが米政府の抑制的な反応につながったとみられる。(c)AFP