【2月27日 AFP】女優らからセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を告発されたハリウッド(Hollywood)の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏らが創業した米映画会社ワインスタイン・カンパニー(The Weinstein Company)は25日、破産法手続きを申請することを明らかにした。身売りに向けて投資家らと協議していたものの決裂し、ほかの選択肢がなくなったとしている。

 ワインスタイン氏は関わった映画が米アカデミー賞(Academy Awards)に300件以上ノミネートされ、うち81件で受賞するなど名うてのプロデューサーだった。しかし昨年10月、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)と米誌ニューヨーカー(New Yorker)で長年にわたる性的不品行が暴露され、輝かしいキャリアが暗転した。

 同氏のスキャンダルが巻き起こって以来、ワインスタイン・カンパニーが関わった完成済みの映画数本が公開できるか疑問視されていたが、経営破たんに向かうことで雲行きがますます怪しくなった。

 それにはロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)主演のコメディー『The War With Grandpa』、米国人発明家トーマス・エジソン(Thomas Edison)を描いたベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)主演の歴史ドラマ『The Current War』、ルーニー・マーラ(Rooney Mara)主演の宗教ドラマ『Mary Magdalene』などが含まれる。

 ワインスタイン氏は疑惑浮上直後にワインスタイン・カンパニーの会長職を解任され、その後取締役も辞任している。(c)AFP/Jennie MATTHEW, with Frankie Taggart in Los Angeles