ケインの決勝弾でトッテナムが4位浮上、監督はダイブのアリを擁護
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【2月26日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは25日、第28節の試合が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は1-0でクリスタルパレス(Crystal Palace)に勝利。マウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、この試合でもダイブを試みたとしてブーイングを浴びたデレ・アリ(Dele Alli)を擁護した。
トッテナムは後半44分、ハリー・ケイン(Harry Kane)のヘディングシュートが決勝点となり勝利を収めたが、クリスタルパレスのパトリック・ファン・アーンホルト(Patrick van Aanholt)、ウェイン・ヘネシー(Wayne Hennessey)との接触で簡単に倒れたアリは、ブーイングの中でピッチを後にした。
18日に行われたロッチデール(Rochdale AFC)とのFAカップ(FA Cup 2017-18)5回戦でもPKを獲得するために倒れたと非難されたアリは、今季すでにシミュレーションで2度警告を受けている。しかし、アリは相手ファンからの批判の対象になりやすいとしてポチェッティーノ監督は擁護している。
ポチェッティーノ監督は「こういったレッテルを作り出している人々の援護にならないよう、われわれは彼について過度に言及するのをやめるべきだ。きょうは意識が高くいいプレーをしたが、デレはターゲットになりやすいんだ」「デレは本当に特別な選手だ。彼はプレーしそのクオリティーを示す。人から何を言われても気にしないだろう」とコメントした。
2015年にアリを代表デビューさせたクリスタルパレスのロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督も、「あの場面ではDFとの接触を避けるために倒れるしかなかった。彼がPKを狙っていたとは思わない。私はパトリックにデレ・アリにチャレンジしないようアドバイスしただろう。あの状況ではデレ・アリに分があった」と話し、ポチェッティーノ監督と同様の見解を示した。
チェルシー(Chelsea)がマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に敗れたため、トッテナムは内容は伴わなかったものの、これでリーグ4位に浮上した。ケインは今季公式戦35得点目を記録し、またしてもチームの危機を救った。
ポチェッティーノ監督はケインについて「ハリーは序盤にいくつかのチャンスを逃したものの、最後はそのキャラクターが発揮されて求めていたものを勝ち取った」とコメントしている。
「才能ある選手でも例外なくチャンスをふいにする。だがこういう選手をトップ選手たらしめているのは、ミスをしてもそれを忘れ、さらにトライし決定機を作り出そうとするからだ」
ポチェッティーノ監督はまた、この試合でファウルスローを3度も取られたセルジュ・オリエ(Serge Aurier)にさらなる練習を覚悟しておくようにくぎを刺した。
「彼にはこう言いたい。『私を解任させるつもりか。まるでわれわれがスローインの練習でさえもしていないみたいではないか』とね」(c)AFP/Ian WINROW