【2月25日 AFP】(更新)国際オリンピック委員会(IOC)は25日、平昌冬季五輪が開催されている韓国・平昌で総会を開き、国家ぐるみのドーピングで資格停止になっているロシアの処分継続を満場一致で決定した。これにより、同国出身選手は閉会式でも国旗を使用できないことが決まった。

 平昌五輪では、これまでに2人のロシア選手がドーピング検査で陽性反応を示しているが、IOCはその一方で、仮に同国からこれ以上の違反者が今大会で出なければ、処分を解除する可能性もあると述べた。

 ロシアは昨年12月、国家ぐるみのドーピングにより平昌五輪への選手団派遣を禁止されたが、潔白とされた168選手は中立旗の下で出場を許可されていた。出場選手は国旗やナショナルカラー、そして国歌を禁止する厳格な規則の下、OAR(ロシアからの五輪選手)として参加している。

 IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は、「IOCが12月5日に出した決定を、OARが尊重したことを考慮すれば、処分を解除する可能性もあった」とした上で、「しかしながら、2人のロシア選手が平昌でドーピングに陽性反応を示した」「これは非常に残念であり、閉会式を前にロシアの処分を解除することはできない」と語った。(c)AFP