【2月25日 AFP】中国共産党中央規律検査委員会は24日、同国の楊晶(Yang Jing)国務委員(副首相級)を汚職の疑いで調査したと発表した。同国では大規模な汚職取り締まりが続いており、多くの高官が摘発されている。

 楊氏は国務院(内閣に相当)秘書長も兼務し、副首相候補と目されていたこともある。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、楊氏には「重大な規律違反」により降格処分と今後1年間の謹慎処分が下された。楊氏は汚職容疑を認めているという。

 今後、楊氏が刑事訴追されるかは明らかになっていない。

 楊氏はモンゴル族で、漢民族が要職の大半を占める中国政界で最高指導部まで出世した数少ない少数民族出身者。

 中国では習近平(Xi Jinping)国家主席が進める汚職撲滅キャンペーンが大きな支持を集める一方、習氏が権力基盤を固め、潜在的な政敵を排除する手段に利用されているのではないかとの懸念も生んでいる。(c)AFP