【2月24日 AFP】クウェートでメイドとして働いていたフィリピン人女性が今月、冷凍庫内に押し込まれた状態で発見された事件で、主犯格とされる容疑者2人のうち1人が拘束された。フィリピン当局が23日、発表した。

 ジョアンナ・デマフェリス(Joanna Demafelis)さん(29)が遺体で発見された事件を受けて激怒したフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は、遺族に対して加害者に裁きを受けさせることを約束する一方で、アラブ人は雇ったフィリピン人労働者を日常的にレイプし、1日21時間働かせ、残飯を食べさせているとしてクウェートを激しく非難。クウェートでのフィリピン人の新規就労の全面禁止を発表し、両国の外交問題に発展していた。

 フィリピン外務省は、22日にクウェート側からフィリピン政府に対して、レバノン国籍のナデル・エッセム・アサフ(Nader Essam Assaf)容疑者がデマフェリスさんの殺害容疑で、レバノンで拘束されていると連絡があったことを明らかにした。

 デマフェリスさんの遺体は、今回拘束された容疑者と、現在逃亡中のシリア人妻が以前住んでいたアパートの冷凍庫から発見され、体には拷問を受けた痕跡があったとされている。(c)AFP