【2月23日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)で22日、現地を訪れていた米市議会議員ら米国派遣団に対し、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことに反対するパレスチナ人らが卵を投げ付ける一幕があった。

 派遣団はニューヨーク市議会議員の数名と複数の市民団体から成り、ラマラ(Ramallah)で世論調査会社と会合を行っていたという。派遣団は会合が行われた建物を後にする際、「米国は解決策ではない、問題の一部だ」と書かれたプラカードを持った数十人の抗議グループから卵を投げ付けられた。

 抗議に参加していたサラー・カワジャ(Salah al-Khawaja)さんは、トランプ大統領のエルサレム首都認定に反対の意思を示すために来たと語った。

 パレスチナは東エルサレムを首都とする国家樹立を目指しており、エルサレムの位置付けについてはイスラエル-パレスチナ間の直接対話によって協議されるべきと国際間で長年合意されていたが、米国はトランプ氏の首都認定によりこれを破棄する形となった。(c)AFP