【2月23日 AFP】アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長が北朝鮮への圧力に制裁は不可欠と発言したことを受けて、北朝鮮は22日、グテレス氏を「米国の手先のようなもの」と非難した。

 北朝鮮の国連代表部は声明で、先週ドイツで開かれたミュンヘン安全保障会議(Munich Security Conference)でのグテレス氏の「向こう見ずな発言」を非難した。

 グテレス事務総長はこの会議で、制裁を通じて北朝鮮に非常に有意義な圧力をかけることに成功したとして国連安全保障理事会(UN Security Council)を称賛し、「私の考えでは、圧力をかけ続けることが不可欠だ」と述べていた。

 北朝鮮の国連代表部はグテレス氏の発言について、「悪意」があると述べた上で、「今後は夢遊病者のような行動を慎むよう」要求した。

 グテレス事務総長は今月訪韓した際、北朝鮮の形式的な国家元首、金永南(キム・ヨンナム、Kim Yong-Nam)最高人民会議常任委員長と短時間会い、北朝鮮危機の打開に向けた対話を促していた。

 グテレス氏は平昌冬季五輪期間中の南北関係の雪解けを強く支持し、より広範な対話の基盤となり得ると擁護していた。(c)AFP