「ゲス」共同創業者が一時休職、モデルへのセクハラ疑惑で
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【2月21日 AFP】モデルのケイト・アプトン(Kate Upton)さん(25)がファッション大手「ゲス(Guess)」の共同創業者ポール・マルシアーノ(Paul Marciano)氏(65)に両胸をわしづかみにされた上、強引にキスされたと告発したことを受けて、同社は20日、マルシアーノ氏の一時休職を発表した。
クリエーティブディレクターでもあるマルシアーノ氏は、不適切な行為が行われたとするアプトンさんの主張を否定しているが、ゲスの取締役会はこの主張に関する調査を外部弁護士に依頼した。
ゲスは声明で「取締役会とマルシアーノ氏は、調査の結果が出るまでの間、マルシアーノ氏が日常業務を停止し、その間無報酬となることで合意した」と述べた。
かつてゲスの「顔」として活躍したモデルのアプトンさんは当初、ツイッター(Twitter)でマルシアーノ氏によるセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を告発した。その後、ファッション業界でセクハラ告発運動「#MeToo(私も)」が広がる中、米誌タイム(Time)のインタビューで自らの主張を詳細に述べた。
アプトンさんがタイム誌に語ったところによると、2010年に行われたランジェリー撮影の後、マルシアーノ氏はアプトンさんの「両胸を無理やりわしづかみにし、まさぐり始め、もてあそび」、アプトンさんが押しのけても「非常に威圧的かつ強引に」触り続けた。さらにマルシアーノ氏はアプトンさんの後頭部を力ずくでつかんで身動きできなくすると、顔や首にキスを始めたという。
それから1か月後の別の撮影の後、宿泊先のホテルでマルシアーノ氏は、アプトンさんの部屋へ行ってもいいかとしつこく迫ってきた。アプトンさんは電話を切り、ドアを施錠して眠ろうとした。
翌日、アプトンさんは撮影の仕事から外されたことを知った。モデル事務所に何者かから電話があり、アプトンさんが太ったために撮影現場には不要だと告げたという。(c)AFP