同僚批判の韓国スケーターが涙の謝罪、国民は「国辱」と怒り
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【2月21日 AFP】平昌冬季五輪、スピードスケート女子団体追い抜き韓国代表のキム・ボルム(Kim Bo-reum)が20日、テレビインタビューでチームメートを辱めたことについて、涙ながらに謝罪した。同国国内では、キムの発言に腹を立てたファンから、代表チーム追放を求める声が大量に上がっている。
キムらが出場した韓国チームは19日の準々決勝で7位に沈み、準決勝進出を逃した。すると、キムは競技後に行われたテレビの生放送で、「私たちは良い滑りができていた」とした上で、レース中に大きく後れを取ったチームメートの盧善英(Seon-yeong Noh、ノ・ソンヨン)を指し、「でも最後のスケーターがついてこられず、残念なタイムに終わった」と語った。
さらに、レース後に泣き崩れる盧をキムと一緒に完全に無視する様子がテレビで映されたもう一人の出場選手であるパク・ジウ(Park Ji-woo)も、「善英さんとこのようなことが起こるのではないかと思っていなかったわけではなかった」と口をはさんだ。
これに怒った韓国国民は、キムとパクの代表チーム追放を求める署名活動を開始。20日夜の時点で36万人の署名が集まり、韓国大統領府のホームページに投稿された嘆願書には「人格に問題があるこのような人々が五輪で国を代表するのは、明白な国辱だ」とつづられた。
20日午後になって緊急会見を開いたキムは、今回の発言を悔いた様子で「私のインタビューによって多くの人が傷ついたと思う」「深く後悔しているし、心からおわび申し上げたい」と目を赤くしながら謝罪。自身のインスタグラム(Instagram)のアカウントも、激怒したファンから大量の非難を受けた数時間後に削除している。
今回の一件をめぐっては、キムのスポンサーを務めるアウトドアブランド「ネパ(Nepa)」も、契約が満了する今月末をもって更新を見送ると報じられているが、大韓体育会(KOC)は2選手の代表チーム追放についてコメントを控えている。(c)AFP