【2月20日 AFP】ロシアのパベル・コロプコフ(Pavel Kolobkov)スポーツ相は20日、平昌冬季五輪のカーリング混合ダブルスに出場し、ドーピング検査で陽性反応を示したOAR(ロシアからの五輪選手)のアレクサンドル・クルシェルニツキー(Alexander Krushelnitsky)が、禁止薬物を「意図的に」摂取したはずがないと語った。

 国内の通信社が伝えたコメントの中でコロプコフ氏は「今回の件では、選手は禁止薬物(のメルドニウム〈Meldonium〉)を意図的に摂取したはずがない。ただ単に無意味だからだ。総じてカーリングというのは、不正をする選手がドーピングを利用する類いのスポーツではない」と述べた。

「現時点では誰も責任を問われてはいないが、事実には変わりない。いつ、どのように薬物が体内に入り込んだのかを解明する必要がある」

 同日、ロシア五輪委員会(ROC)はクルシェルニツキーからメルドニウムが検出されたと発表し、この件について遺憾の意を表明している。

 しかしながらROCは、メルドニウムの濃度が「人体に対する治療面での効果という観点からはかなりわずか」であるとしつつ、クルシェルニツキーのこれまでの検査はすべて陰性だったとしている。

 ROCはこの件について、包括的な調査を行うと発表している。(c)AFP