展示先の米博物館で兵馬俑の指折られる 「過去260回の海外展で初めて」
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【2月20日 東方新報】米ペンシルベニア(Pennsylvania)州フィラデルフィア(Philadelphia)のフランクリン科学博物館(Franklin Institute)で開催中の兵馬俑(へいばよう、Terracotta Warriors)展で昨年12月、米国人の男(24)が展示されていた兵馬俑の親指を折って盗む事件が起きた。博物館職員が今年1月8日、兵馬俑1体から親指がなくなっているのを発見。米連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出し、デラウェア(Delaware)州在住の男が美術品を盗んだなどの罪で起訴された。男は、現在は保釈されているという。
中国・陝西省(Shaanxi)文物交流センターは2月18日、フランクリン科学博物館に対し、兵馬俑を修復するため中国人専門家二人を派遣すると提案した。
同センターは、破損した兵馬俑の親指部分の写真とビデオなどの資料を入手しており、専門家が検証を始めている。
陝西省文物交流センターは、「40年以上にわたり海外で260回以上の展示を行ってきたが、このような悪質な事件は初めてだと」して、強い怒りを示し、米国側を非難した。(c)東方新報/AFPBB News