仏・オランダ共同購入のレンブラント絵画、修復終え公開へ
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【2月20日 AFP】オランダ絵画の巨匠レンブラント(Rembrandt)の珍しい肖像画2点が、オランダとフランスが共同で行った1年半にわたる修復作業を終え、19日に報道陣に公開された。
この絵画は、1634年に描かれた新婚夫婦の全身肖像画で、欧州の財閥ロスチャイルド(Rothschild)家が所蔵していた。2015年にフランスとオランダが1億6000万ユーロ(約210億円)で共同購入した。
仏パリのルーブル美術館(Louvre Museum)とオランダのアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)の合同チームは、まず肖像画の状態を調査し、古くなった樹脂少なくとも6層を慎重に除去するなど、1年半かけて修復作業に臨んだ。
アムステルダム国立美術館のタコ・ディビッツ(Taco Dibbits)館長は、「ささいな細部に至るまで、すべてレンブラントの手によって仕上げられていることが分かった」と報道陣に語った。レンブラントが生涯に描いた夫婦の全身像はこの2点のみだという。
この肖像画の所有をめぐっては、フランスとオランダの関係が一時悪化しかけたが、ルーブル美術館とアムステルダム国立美術館で交互に展示することで両国が合意し、争奪戦は回避された。
肖像画の一般公開は、アムステルダム国立美術館で3月6日から。(c)AFP/Jo Biddle