【4月1日 AFP】香港で暮らすプードルの「クリーム」が受けるグルーミングは、ブラッシングや爪切りにとどまらない。月に1度、ラベンダー酸素セラピーやミルク風呂といった豪華なサービスを受けている。

 戌(いぬ)年の今年、香港の飼い主たちはいつになく気前よく、金に糸目をつけずにペットの犬を磨き上げている。

 しゃれた西営盤(Sai Ying Pun)地区にあり、「高級ペットグルーミングサロン」をうたう「セクシースシ(SexySushi)」では、飼い主は「保護者」と呼ばれる。

 毛並みをよくし、肌のトラブルを改善する目的のミルクやハーブのスパ、動物を落ち着かせるという「酸素セラピー」、耳そうじやマニキュアなどを提供し、1000香港ドル(約1万3000円)を優に超えるメニューもある。

 飼い主らは犬用のアクセサリーの他、パーカーやちょうネクタイ、さらにはレース地のパンティーなども購入することができる。

 3年前にこの店を創業したモナ・ラム(Monna Lam)氏(30)は、これらが過剰なサービスとは思っていない。

 自身も12匹の犬を飼っているラム氏は、そのうちの1匹のポメラニアン「カップケーキ」が豪華な午後を過ごすなか、「ペットも素晴らしい経験をするに値する」と話す。

 ラム氏によれば、客の大半はトリミングやケアのために2週間ごとに来店し、数か月に1度はフルコースのグルーミングを飼い犬に受けさせるという。(c)AFP/Vivian LIN