教会の尖塔をWiFi接続に利用へ 英政府と国教会が合意
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【2月19日 AFP】英政府と英国国教会(Church of England)は18日、ブロードバンドや携帯電話、WiFiの地方部での接続性を高めるため、尖塔などの教会施設を利用することで合意したと明らかにした。
マット・ハンコック(Matt Hancock)デジタル・文化・メディア・スポーツ相は今回の合意について、「15世紀の建物でも英国が未来に適合する助けとなることができる」と意義を強調した。
英国国教会は教会全体のおよそ65%、さらには1万6000棟の関連施設を地方部に有しており、主要なデジタルインフラとして理想的な通信局になりうるとみられていた。
すでに現在、教会の尖塔や施設に設置された無線送信機からアンテナやファイバーケーブルなどを経由し、120以上のブロードバンドや携帯電話のサービスが教区教会から提供されている。
イングランド南東部チェルムスフォード(Chelmsford)の教会でブロードバンド接続に協力しているスティーブン・コットレル(Stephen Cottrell)主教は、「特に地方部の教会は常にコミュニティーの拠点としての役割を担ってきた」と指摘。また、教会が通信接続の向上に寄与することは地方部が直面する大きな2つの課題である「孤立化」と「持続可能性」への取り組みにも役立つと強調した。(c)AFP