元アルカイダ系過激派の指揮官殺害 シリア反体制派内の抗争激化か
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【2月16日 AFP】シリア北部で16日、イスラム過激派組織の著名な指揮官が、敵対する別の組織によって殺害された。在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が発表した。同地域における反体制派内の抗争が激化している新たな兆候と受け止められている。
アレッポ(Aleppo)県の一部、および隣接するイドリブ(Idlib)県の大部分は複数の反体制派武装組織が掌握しているものの、勢力争いのために衝突を繰り返している。
同監視団は、イスラム武装組織「ヌーレディン・アルジンキ(Nureddin al-Zinki)」の戦闘員らが「16日午前0時すぎ、アルフタ(Al-Huta)村の検問所の一つを通過しようとした車に向かって発砲」したと発表。
「ハヤート・タハリール・シャーム(HTS)の指揮官であるアブ・アイマン・マスリ(Abu Ayman al-Masri)が乗車していて殺害」され、妻も負傷したとしている。
HTSは、かつて国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」の傘下にあったイスラム過激派組織「シリア征服戦線(Jabhat Fateh al-Sham)」(旧アルヌスラ戦線、Al-Nusra Front)の戦闘員が大部分を占めている。(c)AFP