豪、閣僚と部下の性交渉禁止 副首相と側近の不倫・妊娠問題で
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【2月15日 AFP】オーストラリアのマルコム・ターンブル(Malcolm Turnbull)首相は15日、閣僚とその部下らとの性交渉を正式に禁止した。バーナビー・ジョイス(Barnaby Joyce)副首相(50)が不倫関係にあった側近(33)を妊娠させるという「衝撃的な判断ミス」を犯し、政府を揺るがす問題に発展していることを受けての措置だ。
ターンブル首相は異例の記者会見を行い、閣僚の行動規範の改定を発表するとともに、ジョイス副首相が妻と4人の子に「ひどい傷と屈辱」を与えたと非難。
さらに、「自身の職場で働く若い女性と不倫するという、衝撃的な判断ミスを犯した。そうすることにより、これらの女性に多大なる苦悩をもたらし、われわれ皆を慄然(りつぜん)とさせた」と述べた。
先週、ジョイス副首相とメディア顧問だったビッキー・カンピオン(Vikki Campion)さんの不倫が発覚し、カンピオンさんが同氏の子を妊娠していることが判明して以降、同氏は強い圧力にさらされている。
ジョイス氏の閣僚行動規範違反が取り沙汰され、報道や議会での質問時間もこの問題に集中していることから、辞任を求める声も相次いでいる。(c)AFP/Martin PARRY