【2月15日 AFP】史上初のジャマイカ女子選手の冬季五輪出場が注目されていたボブスレー競技開始までわずか数日となった14日、突如として同国コーチの辞任が発表された。ジャマイカチームは夢の平昌冬季五輪出場を前に大きな痛手を受けている。

 ジャマイカのボブスレー女子の草分けとなるチームは、ツイッター(Twitter)を更新し、元五輪選手でドライビングコーチのサンドラ・キリアシス(Sandra Kiriasis)氏が辞任したことを発表した。

「サンドラ・キリアシスはジャマイカ・ボブスレー・スケルトン連盟(JBSF)での役割を続けないことを選びました。離脱の判断は非常に残念ですが、何物にもかえがたい連盟への貢献と、ボブスレー女子での五輪出場というジャマイカ初の快挙に対する貢献に感謝します」

 連盟は、電撃辞任の理由は明らかにしていない。ジャマイカの女子選手が冬季五輪に出場するのは、今回の平昌大会が初めてとなる。ジャマイカは、30年前の1988年に行われたカルガリー五輪で、ボブスレー男子チームが歴史的な初出場を果たし、1993年の映画『クール・ランニング(Cool Runnings)』の基になった。

 広報は「とてもありがたいことに、用具やコーチングスタッフに余裕のある多くの国から接触があります。カナダからも支援の申し出をいただきました」と話し、出場には支障がないことを示唆した。選手たちは今週末に公式練習でコースに出て、次週の予選に出場する見込みとなっている。

 ドイツ出身で現在43歳のキリアシス氏は、ボブスレー女子2人乗りで、2002年のソルトレーク五輪は銀メダル、2006年のトリノ五輪は金メダルを獲得している。(c)AFP