シリア政権、化学兵器保有を否定 仏大統領は空爆を警告
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【2月15日 AFP】シリアのファイサル・メクダド(Faisal Mekdad)副外相は14日、同国政府の化学兵器の保有を否定するとともに、そうした兵器の使用は「不道徳で受け入れられない」と述べた。国営シリア・アラブ通信(SANA)が報じた。
シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権による化学兵器の使用疑惑をめぐっては、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が13日、実際に同政権が市民に対し、禁止されている化学兵器を使用した証拠が見つかれば、シリアへの空爆を行うと警告していた。
米政府によると、1月に入りシリア国内の反体制派が支配する地域で塩素を使った攻撃が少なくとも6回行われ、数十人の負傷者が出ているという。
アサド政権は先月にも、化学兵器を使った攻撃を行ったことを否定。同政権の後ろ盾となっているロシアは、シリア政府が化学兵器を使用したとする批判は「プロパガンダ作戦」だと非難している。
2013年に米国とロシアはシリアが保有する化学兵器を廃棄させることで合意。しかし、アサド政権に対しては、化学兵器を使用したとして繰り返し非難の声があがっている。(c)AFP/Rim Haddad