【2月15日 AFP】オランダで最も長期にわたり首相を務めたルート・ルベルス(Ruud Lubbers)氏が14日死去した。同国政府が発表した。78歳だった。

 ルベルス氏は保守派・キリスト教民主勢力(CDA)に所属し、1982年に43歳で同国最年少の首相の一人となった後、1994年まで同国史上最長の12年にわたり首相を務めた。

 ルベルス氏は現実主義者として、また同国の経済成長を指導したことで知られるほか、欧州連合(EU)創設を定めたマーストリヒト条約(Maastricht Treaty、1991年)の成立で中心的な役割を果たしたとされる。

 その後、ルベルス氏は国連難民高等弁務官を4年余り務めたが、性的嫌がらせの疑惑が浮上する中、2005年に辞任した。同氏はこの疑惑を否定している。

 死因は発表されていないが、オランダ放送協会(NOS)は、ルベルス氏は長期にわたり何らかの病気を抱えていたと伝えている。(c)AFP