デンマーク女王の夫、ヘンリック殿下が死去 83歳
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【2月14日 AFP】(更新)デンマーク王室は14日、同国女王マルグレーテ2世(Queen Margrethe)の夫、ヘンリック殿下(Prince Consort Henrik)が13日に死去したと明らかにした。83歳だった。
ヘンリック殿下はフランス出身。デンマーク王室は声明によると、ヘンリック殿下は13日午後11時18分、妻であるマルグレーテ2世と2人の息子にみとられながら王室の宮殿であるフレデンスボー城(Fredensborg Castle)で死去した。
ヘンリック殿下は肺の感染症により先月28日から入院していたが、デンマーク王室は今月13日、殿下が「最後の日々を過ごすため」に宮殿に戻ったと発表していた。
ヘンリック殿下は1934年6月11日、南仏ボルドー(Bordeaux)近郊のタランス(Talence)に生まれた。出生名はアンリ・マリー・ジャン・アンドレ・ド・ラボルド・ド・モンペザ(Henri Marie Jean Andre Count de Laborde de Monpezat)。マルグレーテ2世とは1967年6月に結婚した。
デンマーク王室は昨年9月、ヘンリック殿下が認知症を患っていると明らかにした。2016年1月に公務から引退したが、翌年、女王と対等の待遇を受けてこなかったとして女王と並んだ墓に埋葬してほしくないとの意向を示していた。
女王との別の墓に埋葬されることになればデンマーク王室の慣例を破る初の事例となるが、王室の声明では殿下の埋葬場所については触れられていない。(c)AFP