オランダ、全国民を臓器提供者として登録へ 法案が議会通過
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【2月14日 AFP】オランダ上院は13日、臓器提供を望まないとの意思を明示した人を除き、18歳以上の全国民を臓器提供者として登録する画期的な法案を可決した。
同法案は、人口1700万人の同国で臓器提供の登録者増加を目的として、革新政党「民主66(D66)」のピア・ダイクストラ(Pia Dijkstra)議員が提案したもの。上院の採決では賛成38、反対36の僅差で可決された。
新法が施行されると、オランダ国民は郵送で2度通知を受け取り、臓器提供意思の有無を表明することになる。2度目の通知でも返答がなかった場合、自動的に臓器提供者として登録される。
法案は2016年に下院を僅差で通過。その際に反対派は、国民の死後の体に関する過剰な権限を政府に与えるものだと批判していた。
だがダイクストラ議員は法案の一部を修正し、死亡した人が事前に臓器提供を望まない意思を明確に示していた場合を除き、最終決定は必ず親族が下すという条件を追加。さらに同議員によると、当局は親族との事前協議なしに臓器提供を行うことはできないと定められている。(c)AFP