仏で起きた現金輸送車運転手の娘誘拐事件、自作自演か 父娘ら逮捕
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【2月13日 AFP】フランスで、現金輸送車運転手の娘が誘拐され、運転手が車で輸送中だった多額の金を身代金として犯人らに渡したとされていた事件で、警察はこの運転手と娘らを逮捕したと、複数の警察筋が13日、明らかにした。
事件は8日、同国南東部リヨン(Lyon)で発生。娘は警察に対し、配管工を装った2人組の男に自宅アパートから誘拐され、男らに車に押し込まれて縛られた上、父親に電話し身代金の支払いを求めるよう強要されたと話していた。
父親は装甲車を使用して企業や銀行の間の現金輸送業務を行うスイス企業「SOSサベイランス(SOS Surveillance)」に勤務。当時同僚と共にスイスのローザンヌ(Lausanne)まで現金の輸送業務に当たっており、フランスとスイスの国境付近の駐車場で誘拐犯らに会い、輸送車に積んでいた現金を手渡すことに同意した、という話だった。
警察は当初、被害額は2000万〜3000万スイス・フラン(約23億〜35億円)に上ると推定。娘は8日午後10時(日本時間9日午前6時)頃、リヨン郊外の路上で無事発見され、「非常にショックを受けた」様子だったと明かしていた。
捜査当局は現在、強盗事件は内部犯行だったと考えているとみられる。(c)AFP