【2月13日 AFP】ナイジェリア北東部ボルノ(Borno)州チボク(Chibok)で2014年、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」が少女200人以上を拉致した事件をめぐる裁判で、誘拐に関与した罪で被告の男(35)に禁錮15年の判決が言い渡された。同国政府が13日、認めた。

 ナイジェリア司法当局の報道官はAFPに対し、ボコ・ハラムのメンバーら数百人を裁く特別法廷に出廷した被告の男は、拉致への関与を認めたという。

 世界中で怒りを巻き起こし、各地で少女たちの解放を求めるキャンペーンが繰り広げられたこの拉致事件に関する裁判で、有罪判決が言い渡されたのは今回が初めて。

 司法当局の報道官は、「チボクの少女拉致事件に加わったボコ・ハラムのメンバーに禁錮15年の刑が言い渡されたのは確かだ」と発表し、被告は腕のまひと脚の変形の障害があり、2015年に民兵らによって拘束されたと明らかにした。

 一方で被告の弁護士は、被告がボコ・ハラムによって無理やり徴集され、強制的に活動させられていたとして「情状酌量を求めていた」という。(c)AFP