トンガ史上最強サイクロンが首都直撃 33人負傷、停電や洪水も
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【2月13日 AFP】南太平洋の島国トンガは12日夜から翌13日未明にかけて、同国史上最も強いサイクロン「ジータ(Gita)」の直撃を受け、建物の屋根が吹き飛ばされ、停電や大規模な洪水が発生した。同国には非常事態が宣言されており、首都ヌクアロファでは13日、片付け作業が始まった。
ジータは国内最大の人口を抱えるトンガタプ島(Tongatapu Island)で風速約64メートルという猛烈な風を記録し、その威力には災害対策当局者も衝撃を受けた。
国会議事堂をはじめ、首都中心部にある歴史的な木造建築も甚大な被害を受け、マッチ棒のような姿になるまで損壊した建物もあった。
気象当局の建物も屋根が吹き飛ばされ、ジータに関する警報発令業務はフィジーの気象当局に要請。この影響で国際空港や、在トンガのオーストラリア高等弁務官事務所も閉鎖され、オーストラリアは自国民にトンガへの渡航自粛を呼び掛けた。
これまでに負傷者33人が病院に搬送された。うち3人は重傷、残る人々は比較的軽傷だという。警察によると、72歳の男性が心臓発作で死亡し、今回のサイクロンが影響した可能性があるとしている。(c)AFP