南ア大統領、ついに退陣へ 与党が「罷免」決定
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【2月13日 AFP】(更新)南アフリカの与党アフリカ民族会議(ANC)は13日、汚職疑惑などが絶えないジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領を退陣させることを決めた。地元メディアが報じた。
地元の独立系メディア2紙によると、党員107人で構成されるANCの最高意思決定機関、全国執行委員会(NEC)は首都プレトリア(Pretoria)郊外のホテルでズマ大統領の問題を13時間かけて協議し、ズマ大統領を「罷免」すると決定した。
ANCはズマ大統領に書面で辞任を命じると伝えられている。
同委員会は「罷免」という形でズマ大統領に辞任を強いることができるが、ズマ氏は憲法上それに従う義務はない。そのため、数日内に議会で不信任投票を通じて職を追われることになるとみられる。
現在のところ公式な発表はない。
報道によると、ANCの議長(党首)であるシリル・ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)副大統領が協議を中座し、ズマ氏との面会のためプレトリアにある大統領公邸に向かったという。
ANC執行部はズマ氏に辞任を要請していたが、同氏はこれを拒否。事実上、次期大統領とみられているラマポーザ氏がズマ氏との交渉を続けていた。
ズマ氏の今後をめぐってこう着状態が続く中、8日には同氏の一般教書演説が中止となるなど、国のかじ取りを誰が担うのか不透明な状況に陥っている。(c)AFP