【2月13日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者がシリアに潜伏していることが分かった。空爆で負傷し同国の野戦病院で治療を受けているという。イラク内務省の当局者が11日付の政府系日刊紙アッサバハ(As-Sabah)に明らかにした。

 情報・テロ対策部門トップのアブ・アリ・バスリ(Abu Ali al-Basri)氏は同紙に対し「バグダディ容疑者が生存し、身を隠しているという確かな情報と文書がIS内の複数の情報筋からもたらされた」と述べている。

 ISは2014年に「カリフ制国家」の樹立を宣言したイラク、シリア両国内の支配地の大半を失ったが、シリア北東部ハサカ(Hasakeh)県の砂漠地帯では大きな勢力を保ち続けている。ISはイラク国土の3分の1を支配していた時期もあった。

 バスリ氏によると、バグダディ容疑者は「イラク国内でのISを標的にした空爆」で負傷し、骨折したため介助なしには歩けず、糖尿病も患っているという。(c)AFP