北朝鮮、制裁で国連分担金払えず 総会の投票権喪失も
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【2月13日 AFP】国連(UN)は12日、北朝鮮からの分担金の支払いが遅れていることを認めるとともに、支払いができるように北朝鮮側と協議していることを明らかにした。北朝鮮側は自国の銀行に対する制裁措置が原因で送金できないと訴えている。延滞が続くと国連総会(UN General Assembly)での投票権を失う可能性もある。
北朝鮮の慈成男(チャ・ソンナム、Ja Song Nam)国連大使は9日、国連のジャン・ビーグル(Jan Beagle)管理局長と面会し、分担金の支払いが困難になっている状況について話し合った。
北朝鮮側の説明によると、北朝鮮の外貨取引の大半を行っている同国の朝鮮貿易銀行(Foreign Trade Bank)が昨年8月に制裁対象となったために、国連に支払わなければならない約12万1500ドル(約1300万円)が送金できなくなっているという。
北朝鮮の国連代表部は声明で、「違法な」制裁措置が国連加盟国としての義務の履行を阻んでいると非難している。
未納額が過去2年の分担金の合計を超えた場合、最終的に国連総会での投票権を失う可能性がある。
国連のステファン・デュジャリック(Stephane Dujarric)報道官によると、ビーグル局長は「支払いができるように国連が協力していく」と北朝鮮側に伝えたという。
一つの解決策として、大半の国連職員が利用している「国連フェデラル・クレジット・ユニオン(UNFCU)」での口座開設が考えられるという。(c)AFP