ロシアのドーピング告発者、命の危険語る 米テレビ初出演で
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【2月12日 AFP】ロシアの組織的ドーピングを告発した同国の反ドーピング検査所元所長のグリゴリー・ロドチェンコフ(Grigory Rodchenkov)氏が11日、米国に逃れてから初めてテレビ番組に出演し、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が自分の口を永遠に封じたいと考えていると改めて訴えた。
ロドチェンコフ氏は米CBSのニュース番組「60ミニッツ(60 Minutes)」に出演し、告発をしたことで命の危険にさらされており、米国でも恐怖の中で暮らしていると述べた。
「ロシア政府は私を黙らせたいのだ」と、ロドチェンコフ氏はインタビュアーのスコット・ペリー(Scott Pelley)に語った。
ロドチェンコフ氏は2015年11月に母国ロシアから米国に逃れて以来、身を隠しており、その理由について、プーチン氏が自分の死を望んでいるからだと繰り返し表明している。
番組には変装して出演し、防弾チョッキを身に着けて歩く姿も放送された。
ロドチェンコフ氏は、ロシアの反ドーピング機関の幹部2人が急死したことを受けて、米国に逃れた。ロシアでは同氏に対する逮捕状が出ている。
「私はうそつきではない。ロシアでは真実を話していなかったが、米国に来て真実を話している」とロドチェンコフ氏は述べた。(c)AFP