【2月12日 AFP】フィギュアスケート女子、ロシア出身のエカテリーナ・ボブロワ(Ekaterina Bobrova)は11日、母国が国家ぐるみのドーピングで平昌冬季五輪への選手団派遣を禁止されている中、同五輪で同胞の観客が見せる熱狂的な応援で、自身は「家にいるような気分になった」と語った。

 中立旗の下、OAR(ロシアからの五輪選手)として平昌五輪に出場している168人の一人である27歳のボブロワは、江陵アイスアリーナ(Gangneung Ice Arena)で行われた団体戦で滑った後、「応援が力になった」「五輪会場に到着した時から、いつも以上の応援を受けているなという印象があった。人々は一人間として私たちの困難な状況を理解してくれているから」と話した。

 また、欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships)元覇者で五輪出場は今回で3度目となるボブロワは、「でもきょうの応援はそれ以上にものすごかった。国旗を身にまとい、ロシア語で歌っている同胞の姿が見えた」とすると、「それが本当に大きかった。まるで家にいるような気分になった」と続けた。

 ロシア出身の選手は今大会、処分の一環として国旗を振ったり、掲げたりすることは許可されておらず、言動にも注意を払わなくてはならない。国際オリンピック委員会(IOC)に対する批判があった場合は、平昌五輪後も処分が延長される可能性がある。(c)AFP