米国選手団の旗手、コイントスでの決定に敗者が「怒り」
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【2月9日 AFP】平昌冬季五輪のスピードスケート男子米国代表のシャニー・デービス(Shani Davis)が、開会式での旗手役をコイントスで決定したことについて、人種差別的な動機があったと示唆して怒りをあらわにした。米国オリンピック委員会(USOC)は旗手の選出方法について自己弁護している。
今代表チームで最も輝かしい実績を持つアフリカ系米国人のデービスは、9日に行われる開会式での旗手の座をリュージュ選手のエリン・ハムリン(Erin Hamlin)に奪われた。
国内の冬季競技の8団体の代表者1人ずつが投票を行ったものの、同国の選手として初めてリュージュ1人乗りでメダルを獲得したハムリンとデービスはそれぞれ4票ずつを獲得した。
1000メートルで2度金メダルを獲得しているデービスは、その座の失い方に反論したうえで、それが米国の「黒人歴史月間」に起きたことを言及した。
「私は米国人で、2010年には1000メートルで優勝し、同種目で初めて2連覇を達成した米国人になった。米国代表チームは不名誉にも、2018年の旗手をコイントスで決めた。問題ないよ。私は2022年まで待てる」
USOCのスポークスマンは記者会見で、「米国代表の旗手は、選手が全面的に推進している選考手順を用いて決められている」とコメントした。
「いつものことではあるが、今年その栄誉を受けるにたる候補者は多くいた。4度目の五輪出場となるエリン・ハムリンが、2018年冬季五輪大会の開会式でわれわれの選手団を率いることを楽しみにしている」 (c)AFP/Jim Slater