【2月9日 AFP】米ニューヨークと英エディンバラの研究チームは9日、ヒトの卵細胞を研究施設で完全に成熟させることに成功したと明らかにした。不妊治療を革新する可能性があるという。

 英学術誌「Molecular Human Reproduction」に掲載された研究成果によると、研究チームは卵巣組織から採取した極めて早期段階の細胞を受精できる段階まで成熟させる新しい方法を開発した。

 これまでマウスの卵細胞を成熟させることには成功していたが、英エディンバラ大学(University of Edinburgh)の声明によると、実験室でヒトの卵細胞の成熟に成功したのは今回が初めてだという。

 研究に参加しなかった専門家らは将来有望な成果だと称賛する一方、安全で有効な治療法として実用化するにはさらに長期の努力が必要だと強調した。(c)AFP