SNSに関心がないプーチン大統領、スマートフォンも持たず
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【2月9日 AFP】昨年ソーシャルネットワーク(SNS)に関心がないと語っていたロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領はスマートフォンも持っていないことが、8日明らかになった。
3月18日の大統領選で4期目を目指しているプーチン氏は、シベリア(Siberia)地方を訪れ科学者や学術研究者との会合に出席。原子力研究機関、クルチャトフ研究所(Kurchatov Institute)のミハイル・コバルチュク(Mikhail Kovalchuk)所長の講演中の発言を受けて、「あなたは誰もがスマートフォンを持っていると言ったが、私は持っていない」と述べ、聴衆の笑いを誘った。
プーチン氏は昨年、小学校の子どもたちから空き時間にインスタグラム(Instagram)などのソーシャルメディアを利用するかと質問され、「インターネットはほとんど使わない」と答えていた。
プーチン氏と対照的に、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相は「iPhone(アイフォーン)」などの電子機器を使う姿が頻繁に目撃されており、インスタグラムの公式ページにスナップ写真も投稿している。
2012年の大統領就任後、プーチン氏はインターネット上の言論の自由を厳しく規制し、過激思想の内容を掲載した疑いのあるウェブサイトを裁判所の命令なしに閉鎖できる法律を制定した。人権保護団体が5日に発表したところによると、インターネットへの投稿に関連して昨年ロシアで有罪判決を受けた人は43人にのぼる。
しかし、ロシアでインターネットは数少ない政治的議論の場になっており、野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏は中継動画を使ったブログや動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」を活用して若い世代の支持を集めている。(c)AFP