【2月7日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権が新たな核戦略で核兵器の役割拡大を打ち出したことについて、北朝鮮外務省の研究所は6日、トランプ大統領が「核戦争を模索している」などと非難した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

 米国防総省は先週、核政策の指針「核態勢の見直し(NPR)」を発表。厳しさを増す安全保障環境やロシアと中国の行動に対応して、爆発力の小さい核兵器を開発する計画などを明らかにした。

 これに対して北朝鮮外務省傘下の研究諮問機関、米国研究所(Institute for American Studies)の報道官は、米国が「全世界に対して宣戦布告した」と指弾。「トランプが核戦争を模索していることを明確に示した」とも非難した。

「われわれが核抑止力を強化しているのは完全に正しいこと」が証明されたとも主張。「われわれが選んだ道を断固として突き進む」決意をさらに固めたと述べ、核開発の加速を宣言した。

 一方で、北朝鮮は「平和を愛し、責任ある核大国」として、攻撃的な敵対勢力によって主権や国益が侵害されない限り核兵器は使わないとも強調している。(c)AFP