台湾東部でM6.4の地震、4人死亡 200人超負傷
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【2月7日 AFP】(更新、写真追加)台湾東部で6日深夜、マグニチュード(M)6.4の地震があり、ホテルを含む複数の建物が倒壊・損壊し、台湾政府によると4人が死亡、200人以上が負傷した。余震が続く中、被害を受けた建物では中に取り残された住民らの捜索が行われている。
米地質調査所(USGS)によると、地震は午後11時50分(日本時間7日午前0時50分)ごろ、花蓮(Hualien)市の北東約21キロの地点で発生。震源の深さは9.4キロだった。
当局は、これまでに214人が負傷したほか、損壊した建物から117人が救出されたと明らかにしている。
大きな被害を受けた花蓮のマーシャル・ホテル(Marshal Hotel、統帥大飯店)では、建物の一部が崩壊し、救助隊が上階部分に取り残された人々の救出を試みている。消防当局によると、さらに住宅と病院を含む建物6棟が損壊した。
「花蓮でこれほど大きな地震を経験したのは過去10年以上で初めてだ」。マーシャル・ホテルの近くに住むブルー・スー(Blue Hsu)さんはAFPの取材にそう語り、自宅激しく揺れたと振り返った。
「地上に近い数階が地面に崩れた。パニックに陥った観光客らが救助されるのを見た」と語った。
別の12階建ての住居ビルも下の階が崩れて傾いた。近隣住民の男性によると、まず1階部分がつぶれて傾き、最終的には「4階部分が1階になった」という。
台湾東部では過去3日間、小規模な地震が100回近く発生していた。台湾南部ではちょうど2年前の2016年2月6日、同じくM6.4の地震が発生し、100人以上が犠牲となっている。
花蓮は景色の良い東海岸に面し、観光名所のタロコ峡谷(Taroko Gorge)にも近く観光拠点として人気が高い。(c)AFP/ Michelle YUN, Amber WANG