【2月6日 AFP】タイの警察当局は6日、同国で建設王の異名を取るプレムチャイ・カンナスート(Premchai Karnasuta)容疑者ら4人が、野生動物保護区で密猟を行った疑いで逮捕されたと発表した。

 プレムチャイ容疑者は首都バンコクを拠点とするイタリアンタイ・デベロップメント(Italian-Thai Development)の社長。同社はバンコクのスワンナプーム国際空港(Suvarnabhumi International Airport)や高架鉄道スカイトレイン(Skytrain)など、大規模な建設事業に関わっていた。

 保護区の管理当局は4日、西部カンチャナブリ(Kanchanaburi)県のトゥンヤイ・ナレースワン(Thungyai Naresuan)野生生物保護区で4人を拘束し、ライフル銃3丁と銃弾143発、狩猟道具その他を押収。また、プレムチャイ容疑者が警官に囲まれながらテントの前に座り、動物の皮やクロヒョウなどの死骸、スコープ付きの狩猟用ライフルを一緒に撮影した写真を公開した。

 国立公園当局は6日、声明で「4人は違法狩猟、保護動物の死骸の違法所持の容疑で訴追された」と発表した。(c)AFP