寒さに懸念高まる平昌五輪開会式、選手らに不参加の動きも
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【2月5日 AFP】平昌冬季五輪が史上最も寒い冬季五輪の一つとなる可能性も指摘される中、一部の選手やスタッフらが開会式に参加しない動きが出てきた。平昌では5日、気温が昼間でも氷点下11度で、夜間には氷点下20度まで下がる見込みだという。
屋根のない屋外スタジアムで実施される開会式に対し、参加国の一つイタリアは、寒さによる悪影響を懸念して式の間、選手らにはいつも体を動かしておくようにと通達したほか、帯同する医師らが、心臓疾患や糖尿病を抱えたコーチやスタッフに体を温めつづけるよう命じた。
また、ニュージーランド選手団のピーター・ウォーデル(Peter Wardell)団長は「開会式は少し不安だ」と明かし、「夜に行われる予定だし、こんな気温になるとしたら自分たちはどうやって体を冷やさないようにすればいいのか」と懸念を口にした。
団長はさらに、そのような寒さの中で選手たちを屋外に少なくとも1時間半、座りっぱなしにさせるのは無理があると述べ、「式後すぐに競技に臨まなければならない選手を中心に、(ニュージーランド選手の)相当数が開会式の入場行進には参加しないとの決断を下す可能性がある」と語った。
平昌では風が寒さを容赦のないものにしているとの声もあり、英国のクロスカントリースキー選手であるアンドリュー・マスグレイブ(Andrew Musgrave)氏は、ツイッター(Twitter)に「今は氷点下5度くらいだが、風のせいでとてつもなく寒く感じる」と投稿している。(c)AFP