【2月5日 CNS】米アップル(Apple)のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」旧機種でiOSソフトウェアを更新すると動作が遅くなる問題に関し、該当する機種の電池交換を、もとの価格の608元(約1万570円)から218元(約3789円)まで値下げする方針であることがわかった。アップルはまだ公表していない。

 アップル中国の店員によると、「1月から全国の販売店で、iPhone 6以上の機種に限り無料で検査できる。だいたい1時間ぐらいで終わる。iOS更新の強制はしない」という。

 アップルは、「一部の機種で、iOSの更新により動作の速度を制限させるように設定されていた。電力消費を減少させて稼働時間を延ばすことと、予期せぬシャットダウンを防ぐことが目的で通常では気づかない程度の変化だが、アプリケーションの起動時間が長くなったり、機能が弱くなったりする障害が一部にあった」と認めている。

 アップルのiOS11.3への更新内容には、電池の健康状態を自動で計測できる機能が追加された。電池の寿命が近づくと、電池交換のアラームが表示される。この機能はiPhone 6以上の機種が対象。また、「電池」の項目で「速度を遅くする」を自身で選択することも可能だという。

 しかし一部のiPhoneは、電池交換後も突然動きを止める「フリーズ問題」が依然として解決されていないという。速度が遅くなったことで処理能力が低下したのが原因ではないかという専門家もいる。(c)CNS/JCM/AFPBB News