【2月5日 AFP】北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム、Kim Yong-Nam)最高人民会議常任委員長が、平昌冬季五輪が開幕する9日から韓国を訪問し、五輪開会式に出席することが分かった。韓国統一省が4日、北朝鮮側が伝えてきたと発表した。

 金永南氏は、形式的に北朝鮮の国家元首を務めており、2014年以降の北朝鮮高官の訪韓としては最高位。高官団3人と随行員18人を伴って、3日間の日程で訪韓するという。

 北朝鮮の核開発問題をめぐってここ1年続いていた南北の緊張関係には最近、緩和の兆しが見えている。金永南氏の訪韓は、平昌五輪の開催をきっかけとした南北の歩み寄りの中でも最大の見せ場となりそうだ。ただ、五輪閉幕後も長くこの関係が持続する可能性は低いだろうと専門家らは警告している。(c)AFP