イーグルスがスーパーボウル初制覇、王者ペイトリオッツに番狂わせ
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【2月5日 AFP】第52回スーパーボウル(Super Bowl LII)は4日、米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)のUSバンク・スタジアム(US Bank Stadium)で行われ、フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)が41-33でニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)から番狂わせの勝利を収め、初優勝を果たした。
イーグルスは、2番手QBニック・フォールズ(Nick Foles)が400ヤード近いヤード数を獲得して3本のタッチダウンパスを通すなど最高のパフォーマンスを披露。第4クオーター残り約2分でフォールズのパスを受けたザック・アーツ(Zach Ertz)がタッチダウンを決め、38-33とリードを奪った。
試合終了が迫る中、ペイトリオッツはQBトム・ブレイディ(Tom Brady)が得意とする逆転劇を仕掛ける舞台が整ったが、イーグルスはDEブランドン・グラハム(Brandon Graham)がすさまじいプレッシャーをかけてブレイディのファンブルを誘発し、敵陣でターンオーバーを決めた。
QBとしての史上最年長優勝と、個人としては史上初となる6度目のスーパーボウル制覇を目指していたブレイディだったが、信じられないという様子でフィールド上に座り込んだ。
その後イーグルスは、ジェイク・エリオット(Jake Elliott)のフィールドゴールで3点を追加し、点差を8に広げた。わずかに1分が残されたペイトリオッツは、最後はブレイディが一か八かで投じた「ヘイルメリー(Hail Mary)」パスが失敗に終わるとともに試合終了となり、フィールド上に緑色の花吹雪が舞う中、イーグルスの選手が喜びに沸いた。
この試合の最優秀選手(MVP)には、フォールズが選出された。ブレイディはパスで500ヤード以上を獲得したものの、この日は昨年12月に負傷したカーソン・ウェンツ(Carson Wentz)の代役として先発起用されたフォールズの夜となった。
試合後にフォールズは「言葉にならない。この球団の一員になること、この瞬間を迎えることは子供のころにみた夢だ。僕らは長らくこれを求めていた。その一助となれたことに感謝する」と語った。
ブレイディとの対決という状況にもリラックスしていたというフォールズは、ブレイディが2002年に初めてスーパーボウルを制したときには13歳だった。
「落ち着いていた」とフォールズ。「素晴らしい選手、素晴らしいコーチがそろっていた。自信を持ってやってきたし、とにかくフィールドでプレーに臨んだ」と続けた。
「子供のころからフットボールをやってきて、この瞬間のことを夢見てきた。今この瞬間も試合を見ている多くの子供たちも、こんな瞬間を夢見ているんだ」 (c)AFP/Rob Woollard