【2月3日 AFP】フィギュアスケート日本代表の羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が、右足首のけがが快方に向かっているものの、平昌冬季五輪の団体戦を回避し、連覇を目指す個人戦に照準を合わせることが明らかになった。羽生は昨年11月に負傷して以降、国際大会と全日本フィギュアスケート選手権(Japan Figure Skating Championships 2017)を欠場しているが、復帰初戦は平昌五輪の男子ショートプログラム(SP)になる見通しとなった。

 2014年ソチ冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルで日本人初の金メダリストとなった羽生は、昨年11月に行われたグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯(NHK Trophy 2017)の公式練習で4回転ルッツに挑もうとした際、足首の靱帯(じんたい)を損傷した。

 報道によると、現在23歳の羽生は順調に回復して今月はじめには拠点のカナダ・トロントで練習を再開し、五輪出場にめどが立ったとされているが、足首への負担を避けるために、羽生は今月9日に始まる団体戦には出場せず、同16日と17日に行われる男子シングルに集中するとされている。

 日本スケート連盟(Japan Skating Federation)は現時点でコメントを出しておらず、故障に見舞われながらも日本代表に選出された羽生本人も、五輪への準備状況がベールに包まれたままで、アクシデント以降はメディアの取材には一切応じていない。

 体調が万全であれば、1948年大会と1952年大会を制した米国のディック・バトン(Dick Button)氏以来となる男子シングルの五輪連覇を果たす可能性は高いとみられている羽生にとって、金メダルを争う強力なライバルは米国のネイサン・チェン(Nathan Chen)やスペインのハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez)、昨年の世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2017)で銀メダルに輝いた宇野昌磨(Shoma Uno)、先日の四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2018)を制した中国の金博洋(Boyang Jin、ジン・ボーヤン)となっている。(c)AFP