被害者父が被告に突進、審理中断 米体操の性的虐待裁判
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【2月3日 AFP】多数の女子体操選手らに治療と称して性的虐待を繰り返していた米体操連盟の元チームドクター、ラリー・ナサール(Larry Nassar)被告の量刑審理で2日、被害者3人の父親が被告に襲いかかり、審理が中断される一幕があった。
ミシガン州シャーロット(Charlotte)の裁判所で開かれた審理に出席したランドール・マーグレーブス(Randall Margraves)さんは、被害に遭った娘3人のうち2人が証言を終えた後、ジャニス・カニングハム(Janice Cunningham)判事に対し「この悪魔と鍵をかけた部屋で5分ください」と発言。
法廷からは笑い声が上がったが、判事が「それはできません」と告げると、マーグレーブスさんは突然ナサール被告に飛びかかり、審理は中断。マーグレーブスさんはその場にいた3人の保安官代理に取り押さえられ、ナサール被告は法廷外に連れ出された。
検察官が「こんなことをしてはいけない」と忠告すると、マーグレーブスさんは「あなたは同じ経験をしていない」と叫び、法廷外へと連行された。
審理は約20分後に再開され、カニングハム判事は一同に冷静になるよう呼びかけた。(c)AFP/Nova SAFO