【1月30日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は1日、先月末に行った自身初の一般教書演説について、テレビ視聴者数が「史上最多」だったとの虚偽の主張を展開した。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)への投稿で「一般教書演説にたくさんの賛辞や良いレビューを寄せてくれてありがとう。視聴者は4560万人で史上最多だった」と主張。さらに、自身が好んで視聴するケーブル・衛星テレビニュース局のFOXニュース(Fox News)が「他局すべてを負かし、視聴者が初めて1170万人に達した」と続けた。

 だがニールセン(Nielsen)の統計によると、直近の歴代米大統領3人はいずれも、就任後初の一般教書演説でトランプ氏よりも多い視聴者を得ていた。視聴者数は1994年のビル・クリントン(Bill Clinton)氏(民主党)が4580万人、2002年のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)氏(共和党)が5180万人、2010年のバラク・オバマ(Barack Obama)氏(民主党)が4800万人だった。

 トランプ氏は約1年前の大統領就任式の演説でも、8年前のオバマ氏就任式と比べて聴衆の数が少ないことを示した画像がソーシャルメディアで拡散したことに腹を立て、メディアが聴衆の数を実際より少なく見せたという、事実とは異なる主張を行っていた。(c)AFP