ジャック・マー氏、保護主義に反対、グローバル化を提唱
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【2月1日 CNS】「『貿易戦争』によって別の国家に制裁を加えれば、実際に制裁を受けるのは小規模な企業や若い人たちだ。彼らは死んでしまうだろう。まるで爆弾を投げ入れたように文明も爆破されるだろう。貿易戦争はしないでもらいたい。問題を解決するための方法はたくさんある」
スイス・ダボス(Davos)で開催された世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に出席したアリババ(Alibaba)創業者のジャック・マー(Jack Ma)会長は24日(現地時間)、明確に保護主義に反対し、各国が包括的なグローバル化への道を進むべきだと提唱した。
「グローバル化への道のりは今日、まさに成長過程の苦しみのなかにある。貿易戦争を起すのは簡単だが、始まるとそれを止めるのが困難で、貿易戦争がもたらした苦しみを解決するには30年近くかかるかもしれない」とマー会長は言う。
「グローバル化は人心の向かうところ。誰も遮ることはできない」。グローバル化は大勢の赴くところで、将来的にはパスポートも要らず、1台の携帯電話だけでグローバルな販売、グローバルな運送、グローバルな支払い、グローバルな旅行といったことを、すべての若者や中小企業が実現させるものだと考えている。
マー会長は続ける。「世界は貿易を武器として用いてはいけない。貿易は問題を解決する手だてとして用いるべきだ。私たちはインターネットやEコマース企業が若い人たちを応援することで、貿易や商取引が増え、解決方法も増えていくことを信じている。世界は変化している。新たなテクノロジーはまさに今、世界を変えている。未来にはもうメイド・イン・チャイナ、メイド・イン・USAが無くなり、すべてメイド・イン・インターネットへとなるだろう」
マー会長は、グローバル化は世界と中国に新たなチャンスを与えてくれるものだと信じており、長らく貿易のグローバル化を唱えている。(c)CNS/JCM/AFPBB News