【2月1日 CNS】違法に食品に混入されたメラミンやスーダンレッドなどの添加物について、中国国務院食品安全委員会弁公室副主任で国家食品薬品監督管理総局の孫梅君(Sun Meijun)副局長は記者会見で、「基本的にほぼ抑制できている」と話した。

 法律で認められている食品添加物についても、2017年に使用範囲や使用量の上限を超えて使用していた例は、前年よりも0.6ポイント減少し、目立った問題点は着実に解決されてきているとしている。

 また、食品の抜き取り検査についても「合格率は安定して上昇しており、全体的には高いレベルを保っている。中でも粉ミルクの2017年の検査合格率は99.5%で、国際標準に相当する」としている。

 孫副局長によると、昨年は許可・審査制度の改革として、粉ミルクに対して成分配合の登録管理を実施した。また、隠れたリスク調査として、企業に対して抜き打ち検査を行ったほか、飲食業界の品質安全強化や検査結果の公開などを行って食品安全問題の解決を図ったとしている。

 孫副局長は、「確かに問題点は徐々に解決しているが、今後まだまだ困難や挑戦が立ちはだかるだろう。食品安全に関する基準はまだ不完全で、違法行為に対する処罰も抑制作用が十分だとは言えない。専門の検査人員の深刻な人手不足も解決しなければならない」と話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News