平昌のドーピング検査キットに欠陥の可能性、IOCが「懸念」
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【1月31日 AFP】平昌冬季五輪の開幕まで2週間を切る中、大会で使用される薬物検査キットに欠陥がある可能性が浮上し、国際オリンピック委員会(IOC)が「大きな懸念」を示している。
世界反ドーピング機関(WADA)によると、スイスのベルリンガー(Berlinger)社が作った尿サンプルの容器は手で開けてしまえる可能性があるという。WADAはドイツ西部ケルン(Cologne)の認可研究所から、凍らせた容器を開けることができたという報告を受け、すでに調査を開始している。
ベルリンガー社は、社内検品ではそうした問題は再現できず、原因は使用後にふたをきちんと閉めなかったことだと話し、AFPの問い合わせに「今回の調査で、当該容器はサンプルを投入した後、ふたが正しく閉まっていなかったことがわかっています」とメールで回答した。
それでもIOCは「この件への大きな懸念」を抱いていると話し、「今回のことが判明した瞬間、われわれは直ちにWADAへ連絡を取り、平昌で実施されるドーピング検査が間違いなく信頼のおけるものになるよう要請した」と声明を発表している。
平昌冬季五輪は韓国で2月9日に開幕する。(c)AFP