平昌五輪の目標は「最大で金メダル5個」、アルペンスキー女王のシフリン
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【2月3日 AFP】2014年ソチ冬季五輪に10代で出場し、破竹の勢いでアルペンスキー女子回転の金メダルに輝いたミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)が、平昌冬季五輪では金メダル5個を目標に掲げていることを明かした。ソチ五輪での成功について「まだ勝利に浸ったことはありません。韓国に行って勝利を積み重ねれば、実感がわくと思います」と語った22歳のシフリンは、今季のW杯で総合首位に立っており、平昌五輪では複数のメダル獲得が期待できる大本命に挙げられている。
アルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships)の回転で3連覇を果たしているシフリンは、今季のW杯では2018年の年明けから7日間で4勝を記録しており、通算勝利数も41に伸ばしている。
五輪本番を前に、スイス・レンツェルハイド(Lenzerheide)で行われたW杯の女子回転第9戦でシフリンは2本目の終盤にバランスを崩して旗門の通過に失敗し、スロバキアのペトラ・ブルホバ(Petra Vlhova)に勝利を譲ってしまった。そうしたミスにもかかわらず、五輪では得意種目の回転と大回転に加え、複合と滑降でも優勝候補の本命に挙げられている。
シフリンは「4種目に出場するとすれば、それは4種目でメダルを狙えると考えているからです」とすると、「5種目は欲張りすぎかもしれません。金メダル5個を狙うと表明したとすれば、それは自分が世界や宇宙を征服することを望んでいるとか、そういう話になってしまいます」と述べた。
平昌五輪でのシフリンは、天才スキーヤーとしてではなく、倒すべき相手としてマークされている。さらには名声や成功に加え、それがもたらす練習時間への影響に対処していかなければならず、「4年前より顔が知られていることを自覚しています。そのことに対処しなければならない時間が増えても、トレーニングに戻って練習に励んでいかなければなりません」と語った。
「次の日に滑って新たな壁にぶつかることがあります。課題は改善していく方法を見つけることです。私は回転に続いて大回転でもトップになりました。これからも体力、技術、スピードを身に付けていく必要があり、競技に出ることよりも練習の方が大切なのです」