【1月30日 CNS】2017年末の同市の定住人口は2170万7000人で、前年より2万2000人(0.1%)減少した。北京市統計局の龐江倩(Pang Jiangqian)副局長が記者会見で発表した。同市の人口が減少したのは、2000年以来初めて。

 北京市統計局と国家統計局北京調査総隊が発表したデータによると、北京市(Beijing)の定住人口2170万7000人のうち、市街地と郊外の人口はそれぞれ、1876万6000人と294万1000人だった。年齢別では、15歳未満の定住人口は226万4000人で定住人口全体の10.4%を占め、15~59歳は1586万1000人で73.1%、60歳以上は358万2000人で16.5%だった。

 人口が減少した原因について、龐副局長は、「2011年の『第12次5か年計画』以降、北京の定住人口の増加速度と増加数はともに下降し、下降の割合は徐々に大きくなり、今回の調査で初めて定住人口が下落した。中国の生産年齢人口は年々減少してきている。また、全国で都市化が進んでいることで都市間の格差が縮小しているため、北京を離れて故郷に戻る者が増え、大都市への人口の流入が減速したとみられる。また、北京市内にある首都機能と関係のない企業を移転する『非首都機能』の分散化と、ハイテク経済が構築されたことにより、一部の労働集約型産業で働く人口が減少したことが影響している」と分析した。

 また、人口の自然増は8万2000人で、前年と比べて7000人減少した。龐副局長は、17年の北京市内の出生数が前年より5000人減少したことに加え、死亡数が前年より2000人増加したことが原因だとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News