アフガン首都で軍施設襲撃、兵士11人死亡 ISが犯行声明
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【1月29日 AFP】(更新、写真追加)アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で29日早朝、軍事施設が武装集団の襲撃を受け、兵士11人が死亡した。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、傘下のプロパガンダ機関アマック(Amaq)を通じて犯行声明を出した。
アフガニスタン国防省のダウラット・ワジリ(Dawlat Waziri)報道官によると、軍の大隊に対する今回の襲撃により、少なくとも兵士11人が死亡、16人が負傷した。
ワジリ報道官は「襲撃犯2人が自爆し、さらに2人がわが軍によって殺害され、残り1人は拘束された」と述べるとともに、攻撃が終結したことを明らかにした。
当局によると、ロケット弾やカラシニコフ銃2丁、さらに少なくとも自爆ベスト1着で武装したグループは、カブール西郊に位置し、将校の訓練を行う「ファヒム元帥国防大学(Marshal Fahim National Defense University)」付近の大隊本部に侵入を試みた。だが治安関係筋によると、厳重な警備によって敷地内への侵入を阻まれたという。
大学構内にいたある将校はAFPの取材に対し、爆発音と銃声を耳にしたと語り、別の目撃者も、最初の爆発音と銃声が現地時間午前5時(日本時間午前9時30分)頃にあったと語っている。大学周辺には治安部隊が展開し、大学に続く道は封鎖された。
アフガニスタンではISや旧支配勢力タリバン(Taliban)が攻撃を激化させており、27日にカブールで発生した自爆攻撃では103人が死亡した。(c)AFP