ロシア各地で大統領選の抗議デモ、野党指導者を一時拘束
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【1月29日 AFP】(更新)ロシア各地で28日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の再選が予想される3月の大統領選に対する抗議デモが行われ、モスクワではデモを呼びかけた野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏(41)が身柄を一時拘束された。
デモでは、氷点下の寒さの中、ナワリヌイ氏や支持者らが「いんちき選挙」だとして大統領選の実施に抗議。投票のボイコットなどを呼びかけた。
モスクワ中心部ではナワリヌイ氏が「詐欺師、泥棒」と声を上げながらデモ行進に参加していたが、複数の警察官に地面に引き倒されて拘束され、引きずられるようにしてバスに乗せられた。当局はナワリヌイ氏が許可なく抗議デモを計画した疑いがあるとし、警察署に連行されたと述べた。
ナワリヌイ氏はしばらく警察に拘束された後、釈放された。同氏はツイッター(Twitter)に「釈放された」「今日は重要な一日だった。権利のために闘うことを恐れなかった全ての人に感謝する」と投稿した。
モスクワのデモには約4000人が参加。多くが「皇帝を倒せ」と気勢を上げ、「投票はボイコットする」と書かれたプラカードを持つ人たちの姿も見られた。
ロシア国内の政治デモ参加者の拘束状況を監視する非政府組織(NGO)「OVDインフォ(OVD-Info)」によると、各地で計250人以上が拘束された。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO / Ola CICHOWLAS